『luxeritas』かゆいところに手が届くWordPress Theme
このサイトでも利用させてもらっているのが Wordpress theme “Luxeritas" です。Luxeritas は無料でありながら速さと使いやすさを追求していて、使うほどに作り込みが分かるスルメのようなテンプレートです。
有料テーマとは違いデフォルトではそっけなくみえるシンプルなデザインですが、自由度は非常に高い。標準でできることが多く、どこをいじったらどうなるのか分からないために慣れるまでに時間がかかります。
しかし構造が分かりやすいため、使っているうちにカスタマイズの要領も分かってきます。とにかく使いやすい。
ライバルは世界最強テーマ『Genesis Framework』
Luxeritas のライバルは世界最強と称される WordPress テーマ “Genesis Framework"。Google の検索エンジン開発に当たっているマット・カッツも使用していることからもSEOへの強さは折り紙付き。
作者のるな氏はそんな “Genesis Framework" を研究して Luxeritas を作られています。
“Genesis Framework" は名前の通りフレームワーク(枠組み)を提供するもので、デザイン部分は別で開発されているという少し変わったテーマです。フレームワーク・デザインともに有料で(デザインだけは無料で配布されてはいる)専門家が制作しています。
そのため、るな氏は「デザインでは勝ち目がない」と書かれています。しかしSEOやコードの面ではひけを取らないつもりと自負されています。
SEOの基本はコンテンツと表示速度
SEOの基本はコンテンツと表示速度。情報を求めている人にとって、素早く情報にアクセスできることは重要な要素です。amazonのようなコンマ何秒かの違いで「売り上げが何パーセント変わる」といってシビアな世界ではなくとも、なかなかページが表示されず閉じたことがある人も多いことでしょう。
AMPはモバイル端末での表示速度の遅さを解消し、離脱を減らすために提案された規格です。モバイルの利用が増えれば増えるほど速さの重要性も増します。
もちろんデザインは重要で、読みやすさや記事へのアクセスのしやすさは重要です。どちらが欠けても好ましくない。
デザインでは勝てない。だからデザインは利用者が行うことを前提にカスタマイズしやすくし、そのベースとなるSEOへの強さ・速さを重視したテーマが Luxeritas と言えます。
本当に早いのか?
このサイトはいろいろプラグインが入っていてスピードスコアは悪いので「このサイト早いでしょ!」とは言えないのがつらいところです。
早いか遅いかの判断はこのページを見てくれているあなたにお任せします。
事実としては Luxeritas 公式サイトではGoogleの PageSpeed Insights で、モバイル・PCともにスコア100が出ています。
⇒PageSpeed InsightsでのLuxeritas 公式サイト計測
テーマ自体の速さは折り紙付きです。ただ、CSSファイルやスクリプトのファイルの最適化をしていなかったり、プラグインを入れればスコアは100にはなりません。満足できる速さかどうかで判断すべきでしょう。
Luxeritas の特徴

前置きが長くなってしまいましたが、Luxeritasの特徴はこんな感じです。
Luxeritasの特徴
- 高速
- SEO 最適化
- 完全レスポンシブデザイン
- AMP 徹底対応
- 多機能・高カスタマイズ
- SNS との連携
- WordPress テーマとしての完全性
公式にも書かれているLuxeritasの特徴ですが、ほんとうにこのままです。
Luxeritasを使用している多くの人が紹介している通り動作は早いです。読み込むスクリプトやCSSを選択でき、さらに(外部ファイルも含めた)圧縮結合まで設定できます。ファイルを結合できるのでHTTPリクエスト回数が減らせます。
WordPressプラグインをいろいろ入れるとスピードテストのスコアは低くなりますが、体感速度はヌルヌルという感じになります。
徹底したAMP対応
固定フロントページまでAMPに対応している徹底ぶり。
AMPに表示させるプラグインを自分で選ぶことができるので、必要なものだけを出力させることができます。これによりテーマ使用者の側もAMPに対応できるかを確認したりできるため amp への対応が容易になります。
また、AMP専用のウィジェットもあるため、プラグインウィジェットの挿入も簡単に行えます。
レスポンシブへの配慮
Twitter Bootstrap フレームワークを利用しているだけに完全レスポンシブです。そのうえにレスポンシブ対応でない動画などへの対応も行っています。
<div class="i-video"></div>これでコードをはさむとレスポンシブに対応。
かゆいところに手が届く仕様
と、ここまでLuxeritasのすごさを紹介をしてきましたが、個人的に気に入っているのはこんなところ。
- 子テーマ編集用高機能エディタ搭載
- CSSをはじめfunction.phpにまでエディタから追記できる
- Visual Editor 用スタイルシートも子テーマで用意されている
- AMPで出力させるプラグインを選択できる
- プラグインが減らせる
普通に使う上で必要となることはたいてい Luxieritas の機能として用意されているため、手間をかけずにいじることができます。本当に楽です。
高機能エディタ
Luxeritasの高機能エディタは非常に便利です。検索・置換に正規表現が使えるという充実ぶり。ちょいちょいっといじれるので修正が非常に楽です。
そんなエディタから編集できるのは通常css /AMP 用CSSばかりでなく、body、footer部分、そして function.php まで含みます。
style.css, Javascript, Head タグ, フッター, アクセス解析 ( body ), アクセス解析 ( head ), functions.php, AMP 用スタイル の計8ファイル。
子テーマにはその他に Visual Editor 用のスタイルシートも含んでいるので、自分でファイルを作って読み込ませる必要はないという親切ぶり。
アップデートが楽
テーマのバージョンアップは通常は別のテーマにしてから削除。その上でアップロードしてインストール、子テーマを有効化という手順になります。しかし Luxeritas にはアップデート専用テーマが用意されています。
バージョンアップの際は、まずはアップデート用テーマを「有効」にします。するとメンテナンス中画面に移行します。その状態で新しいバージョンの Luxeritas をインストールすると、新しいバージョンが導入された上に子テーマが自動的に有効になります。

通常のアップデート方法もそれほど手間というわけではないのですが、アップデート用テーマを使うとすごく楽です。
プラグインが減らせる
基本機能として画像遅延のLazyloadはもとより圧縮設定、SNSのカウントや目次挿入機能なども標準で搭載しているためプラグインを減らすことができます。
SEOに必要な meta description も入力できるので、いわゆるオールインワン系SEOプラグインは不要になります。というか製作者のるなさんが入れないよう書かれています。
Luxeritas はベテラン・初心者問わずおすすめ

Luxeritas は外観カスタマイザーから設定できる項目が多いため、Wordpress初心者でも試行錯誤してデザインを行えます。カラム数・一覧表示形式・配色・余白を変えるだけでもオリジナリティある外観にできます。
外観の「テーマの編集」は最初のうちはどれをいじっていいのか分からなかったり、変なものをいじって壊さないか心配ということがあるようです。しかし Luxeritas なら高機能エディタのおかげでいじっていいところがはっきりしているので初心者にもわかりやすいと思います(間違えても壊れはしないけど止まることはあります)。
WordPress の扱いに慣れている人にとっても高機能エディタ・外観カスタマイザはありがたいですよね。エディタからある程度踏み込んだカスタマイズも簡単に行えるので、手軽にスニペットを導入することができます。
必要要件は低い
- PHP 5.3 以上
- WordPress 4.4 以上
- 子テーマの使用
PHP5.3以上は必須ですが、もちろん PHP 7.1 でも動きます。Luxeritas ははじめて WordPress を使う初心者にとっても、いじり倒したい人にとっても使いやすいテーマです。テーマをお探しなら Luxeritas をぜひお試しあれ。
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