SSLでも使える無料ウェブページ翻訳サービス
英語が得意でない人にとって、ネットの翻訳サービスはなくてはならないもの。
かく言うぼくも英語が得意とは言えないので、内容をおおざっぱに把握をしたい時は、Google翻訳でウェブページをまるごと翻訳にかけています。
で、ふと疑問が。
グーグル翻訳の精度は高くなったけど、ほかのサービスはどうなんだ?
そこでページ翻訳ができるサービスを片っ端から試してみたところ、ページの翻訳が行われないばかりか文章が表示されないケースが多いこと。
翻訳結果が表示されない理由が分からずしばらく悩んだのですが、InfoSeekのマルチ翻訳で原因判明。
「SSLページは翻訳出来ません」とのこと。
翻訳にかけたページはすべて SSL だったので、翻訳どころかページ自体が表示されなかったというわけです。
SSLページとは https:// で始まるURLで、ブラウザとサーバ間の通信を暗号化しているウェブページです。SSLを導入するとページ表示速度が速くなるため、現在では個人情報を扱わないサイトでも利用されています。
翻訳できなかったサービスは暗号化されていなければ問題なく利用できるのですが、翻訳対象となるサイトが SSL だと読み込み自体ができないようです。
最近ではSSLサイトが増えているため、これは不便。
というわけで、SSL ページに対応しているサービスと非対応のサービスを調べてみました。
今でも使えるウェブページまるごと翻訳サービス
SSLでも使えるのはGoogle 翻訳だけ。失礼。YandexもSSLサイトの翻訳に使えました。
2018年現在、Yahoo翻訳もSo-net翻訳も使えなくなっています。
Google翻訳
2016年12月のアップデートでニューラルネットワークを利用した深層学習(ディープラーニング)による翻訳を導入して、圧倒的な翻訳精度を実現しています。
分野によっては学習のための材料が少く謎翻訳になることもありますが、ふつうの日本語として読めるレベルにはなるからすごい。
Google翻訳でのウェブページ翻訳の方法
翻訳ボックスにURLを入力すると、勝手に判別してページを翻訳してくれます。
パソコンからGoogle翻訳を使うなら、どこでも翻訳というブラウザー機能拡張を使うと手軽に翻訳できます。
bing(Microsoft 翻訳)
Microsoft 翻訳は検索エンジンのBingで使える翻訳サービス。
検索サイトとしては他のサービスに大きく水を開けられていますが、APIでの翻訳精度は高いらしい。
bing 翻訳の使い方
テキストボックスにURLを入力すると自動判別。日本語の翻訳窓に表示されるリンクになっているURLがをクリック。Google翻訳のようなウインドウが開きます。
Yandex
ロシアの検索エンジン Yandex でも SSL サイトに対応していました。日本語への翻訳はβですがふつうに使えます。
翻訳精度は残念なものですが、向上していくことでしょう。テキストにマウスを合わせると表示される対訳は読みやすいです。
Yandex.Translateでのウェブページ翻訳の方法
翻訳ボックスにURLを入力すると、勝手に判別してページを翻訳してくれる
SSLページの翻訳ができなくなったところ
Sonet翻訳(サイト翻訳は終了済み)
Sonet翻訳はリニューアルされて、ページ翻訳ができなくなっています。
ソニーオンラインネットワークコミュニケーションズの提供するポータルサイトのサービス。パラグラフごとに原文の下に日本語訳が表示されるのが特徴。
レスポンスはいいけれど、翻訳の精度は厳しいので、原文と訳文を並べて使うのがおすすめ。
Sonet翻訳でのウェブページ翻訳の方法
廃止済み。
Yahoo!翻訳(17年6月29日に終了済み)
日本で一番有名なポータルサイト、Yahoo!Japanの翻訳サービス。
精度は比較的高く、訳文は日本語として読めるものになる。原文と訳文を並べて表示もできるので、わりと使い勝手はいい。
使い勝手はよかったものの、6月29日に終了しました。残念。
SSLページの翻訳ができなかったところ
Infoseekマルチ翻訳
楽天の運営するポータルサイト、Infoseekの翻訳サービス。SSLは対応していないと教えてくれる親切さ。
使い方:ウェブ翻訳タブを開いてURLを入力
Weblio
辞書サイト運営や、翻訳や海外赴任・留学支援をウェブリオの翻訳サービス。
使い方:Webページ翻訳タブでインプットボックスにURLを入力
SYSTRANet
機械翻訳の老舗、アメリカのSYSTRANの運営する翻訳サービス。SYSTAN Translatorを販売。
使い方:WebPageタブにURLを入力
今後はSSLが当たり前になっていくのに
SSLはすでに一般的になりつつあり、今後も対応サイトは増えることが予想されます。
ウェブページ翻訳はGoogle翻訳が強すぎるので、辞書機能を強化して単語や用例といった方向でに進むのかもしれませんね。
ディスカッション
コメント一覧
文中で、bingがSSL翻訳できたりできなかったりでどっちなのか迷ってしまいますw
すみません。修正しました。