Chrome PC版の動きがおかしくなった時の対処法

2018年7月8日ブラウザ

デスクトップ版 Chrome では、ブラウズが便利になる機能拡張(Extension)を使えたり、複数のユーザーアカウントを切り替えて利用できるなど、モバイル版に比べて豊富な機能が用意されています。

できることが多ければ、その分トラブルが生じやすくなるのも必然。というわけで、症状別に対処法をまとめてみました。Chrome のプログラム本体やユーザープロフィールの場所は、 chrome://version で確認できます。

各項目に記載している ”Chrome://~” をコピーしてアドレスバーに貼り付ければ、設定ページに直接飛ぶことができます

一般的なトラブル対処

ネットは繋がっているのにページが開けなくなる、動作が重くなる、タブの動作が不安定になるといった症状が出たら、とりあえず不用なタブを閉じてみます。

そもそもクリックしても反応がない時は、Chrome のタスクマネージャーから、タブや機能拡張のプロセスを終了させます。

タスクマネージャーの起動:Shift + ESC

それでもだめなら再起動。

再起動でも改善しなければ、機能拡張を外す・Chrome 設定をリセットを試してください。。不正終了がしばしば発生する時も、この二つを行います。

  • 機能拡張を最近入れたものから外してみる
  • (flags を設定しているなら)flags をリセットする
  • Chrome 設定をリセットする

 

機能拡張を外す

最近インストールした機能拡張を外していきます。

◆機能拡張管理ページ

chrome://extensions/

機能拡張を外す起動オプションが使えるので、一つ一つ外すのが煩わしければ、Chrome のショートカットに書き加えます(やり方が分からなければ、無理してやる必要はありません)。

--disable-extensions

◆起動オプションの例

"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" –disable-extensions

 

flags をリセットする

Chrome 高速化のために隠し機能 flags の設定を変更しているのなら、設定を初期状態に戻します。

chrome://flags

flags 設定の右上にある「Reset all to default」をクリックして再起動します。

Chrome Flags クローム高速化

 

Chrome 設定のリセット

設定をリセットすると、そのアカウントでログインしている他のパソコンでも同じようにリセットされます。

◆リセットの対象となるのは以下の項目。

  • 既定の検索エンジン(Google に戻る)
  • ホームページとタブ
  • 新しいタブページ(新しく開いたタブページの状態)
  • 固定(ピン留め)しているタブ
  • コンテンツの設定(ポップアップの表示やマイクの使用をサイトに許可しているなど)
  • Cookie とサイトデータ(オンライン ショッピング カート内のアイテムやログイン状態など)
  • 機能拡張(無効化される)
※履歴、ブックマーク、履歴、保存したパスワードなどは維持されます

◆設定のリセット

chrome://settings/reset

もし Chrome の動作が不安定になる前に怪しげなサイトを訪れていた場合は、後述する「パソコンのクリーンアップ」を試してみてください。

 

怪しげな機能拡張があったら「クリーンアップ機能」で削除

Windows 版のみの機能ですが、Chrome で不審なプログラムや有害なソフトを検出して削除する「クリーンアップ」機能があります。怪しいサイトなどを訪問した後、気づかぬうちに覚えのない機能拡張やアプリが入っていた時に使えます。

今の Chrome では変な機能拡張やアプリを勝手にインストールされることはあまりないとは思いますが、気になることがあったら「有害なソフトウェアを探して削除する」を実行してみてください。

chrome://settings/cleanup

上述した「設定をリセット」する前に、クリーンアップを試しておくと早いでしょう。

 

Chrome が起動しない時はユーザプロフィールを削除

Chromeが起動しなくなったり、すぐに落ちる時は、Chrome のショートカットアイコンからではなく、プログラム本体から起動できないか試してみます。

プログラム本体は、たぶんこの辺りにあります。

C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe

プログラム本体からも起動できない時はユーザープロフィール(ユーザプロファイル)を削除してみます。

 

ユーザープロフィールの削除

Chrome では、利用ユーザーごとに個別の設定ファイルが作られています。このユーザーごとの設定ファイル「ユーザープロファイル」を削除することで、設定を完全に消すことができます。

設定でリセットをしても効果がない時にも有効なことがあります。ただし、ユーザープロフィールを消すと、設定だけでなく機能拡張などの情報は消えてしまいます。

Google アカウントにログインすれば、履歴、ブックマーク、パスワードは使えるようになります

 

ユーザプロフィールの場所

ユーザープロフィールは、ユーザーごとに用意されています。

C:\Users\〔ユーザー名〕\AppData\Local\Google\Chrome

Chrome フォルダの中にある「User Data」フォルダを削除してから Chrome を起動すれば初期状態になります。

いきなり消すのが不安なら、フォルダの名前を変更するだけでもOK。

Windows rename file
_User Data という名前に変更した後、Chromeを起動すると新たにUser Data フォルダが作られる

Chrome を起動していると変更や削除はできません。Chrome のウインドウが表示されていなくてもプロセスが生きていて変更できない時は、タスクマネージャー( Ctrl + Shift + ESC )でプロセスを終了させてから作業を行ってください。

 

User Data を削除(名前を変更)してから Chrome を起動すると、初期状態になっています。新たな User Data が作られているため、1から設定することになります。

Chrome PC 初期画面

Google アカウントにログインして同期をすれば、ブックマークや履歴は継続して使えます。

なにをやってもだめなら再インストール

何をやってもだめなら、あきらめて再インストールします。

面倒ですが、これが一番確実な方法でもあります。