reimageplus の ReimageRepair はマルウェアか微妙な修復ソフト
怪しくないふつうのウェブサイトを訪れたところ、 “reimageplus.com" というサイトに飛ばされました。このサイトでは “Windows Repair Tool" というウインドウズ修復ソフトをダウンロードできるらしい。
怪しい気はするけど、「コンピューターが危険にさらされています」の類の脅すような文言は無し。危機感をあおるような文言もなく、Microsoftとは別の会社であることも明示していてあるのでだます意図はなさそうに見えます。
右上に表示されている McAfee のロゴをクリックすると「McAfee SECURE認定取得」を証明するページに飛びます。
サイト自体に危険はなさそうですし、Windowsのエラー修正やレジストリのクリーンアップをするソフト自体は有用なのですが、強制的に遷移させる一種の広告によって飛ばされたので怪しくはある。
いま使っているレジストリクリーナーより使い勝手がいいなら試してみたくはあるので、もののついでに調べてみました。
オンラインでウイルスチェック
“Windows Repair Tool" のファイル名は「ReimageRepair.exe」。
複数のアンチウイルスソフトでの検証結果をオンラインで確認できるサービス「ウイルストータル」でチェックした結果は微妙。
5件で好ましくないリスクウェア(ウイルスとは言えないが利用者の利便性を損なう迷惑なソフト)と判定されていますが、他は問題なしの評価。
ウイルス対策ソフト | 結果 | 更新日 |
---|---|---|
K7AntiVirus | Riskware ( dec001b31 ) | 20180520 |
K7GW | Riskware ( dec001b31 ) | 20180520 |
Malwarebytes | PUP.Optional.Reimage | 20180520 |
Microsoft | PUA:Win32/Reimage | 20180520 |
DrWeb | Program.Unwanted.1470 | 20180520 |
インストールしないほうがいい
“ReimageRepair.exe" の評価そのものはお金さえ払うなら価値はあると紹介しているサイトもありますが、全般的に悪評価。入れない方がいいでしょう。
最終的に 「安定性の問題」「セキュリティの脅威」「レジストリ」 に問題があるとして ウィンドウズのダメージの重大度 なる意味不明な判定を下し、誇大な警告でユーザーの不安を煽ってから Reimage Repair の有償版を購入するよう促す販売手法を採用してます。
上記のサイトにアンインストール手順も掲載されているので、「入れちゃった」という人は早いところ削除してくださいませ。
アドウェアの飛ばす先がreimageplus.com
ぼく自身はサイトを訪れたら強制的に飛ばされただけで実害もありませんでしたが、アドウェアによってreimageplus.com のダウンロードページに飛ばされることもあったようです。今はないのかな。
私のPCがマルウェアに感染したと思われます。
2週間くらい前から次のような症状が出ます。
・勝手に次のようなWebページが表示される(****部分は省略)。
http://jsf.jsticket.net/******
http://ja.reimageplus.com/******
ページのコンテンツはWindowsPCを修復します!といったものです。・gooのトップページを閲覧すると、ページ上部にバナー広告が表示される。
バナー広告の下に次の文字列があります。
Ads by OnlineBrowserAdvertising・IEの下のウィンドウ枠を見ると、なにやら知らないページにアクセスしている
痕跡が読みとれます。・ブラウザアクセスが遅いです。
削除法もありました。
どうも拡張機能の削除方法にコツがあるようで、「デベロッパーモード」をONにして削除しないと、何度も復活してしまいます。
さらに、この拡張機能画面から削除(ゴミ箱アイコンのクリック)しても復活するようだったら、GosavEnowの拡張機能フォルダごとバッサリと削除しましょう。
こういうのはいまならWindowsについている “Windows Defender" でも消せると思いますが、参考までに。
プログラムをインストールする前に Virus Total でチェック
PCには便利になるアプリケーションも多く、使わないと損と感じるものも少なくありません。
ちょっと試してみたいプログラムを見かけることもしばしばあり、インストールする機会も多いと思います。
しかし Android の Google Play や iOS の App Store で配布されているスマホアプリとは違い、安全性を検証されていないものも数多くあります。ウイルスやスパイウェア、アドウェアといった悪意のあるものも珍しくありません。
「悪意」とはみなされないパソコンの動作に悪影響を与えないソフトであっても、利便性を損なう微妙なものもあります。
アンチウイルスソフトを入れておくのは当然として、はじめて利用するソフトをダウンロードしたら、インストールする前にウイルストータルなどのオンラインでウイルスチェックできるサイトでの確認をお勧めします。
「っていうか、お願いだからお金払を払っていないものは軽々しくインストールしないで。どうしても試したいならウイルスチェックしてください」と思うことがしばしばあります。
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