ラッキービジター・アンケート詐欺 詐欺サイトは利用者コメで判別できるかも

2018年5月17日アプリ・ネット

フィッシング詐欺

最近詐欺サイトにひかっからないなーと思っていた所、PCでラッキービジター・アンケート詐欺に出くわしました。

詐欺サイトのFacebook っぽいコメントがどうなっているのか気になったので、渡りに船とちょいと調べてみました。

 

ラッキービジターアンケート詐欺

ラッキービジター詐欺は、「協力してくれたら豪華賞品を無料(もしくは格安)であげるからアンケートに答えてね★」といって引き込み、プレゼントページに行くとクレジットカードや個人情報を入力させる”フィッシング詐欺”の一種です。

「無料であげる」では警戒されやすいのに対し、「協力してくれたお礼」という名目を用意することで、情報入力の心理的抵抗を抑える作戦です。

ラッキービジターアンケート詐欺

海外でも「You are today’s Lucky Visitor scam」という名で知られているやつですが、ウイルスの入ったプログラムをインストールさせるパターンもあります。

今回は(も)iPhone 7 が当たるそうなので、まじめに答えてみます。

 

アンケート内容

アンケート内容と表示は、ブラウザーとIPから判別される位置情報に応じて切り替わります。右上の(Fuji)というのは富士=静岡のアクセスポイントを使っているから表示されています。

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケート

Chromeは常用しているので、誠実に回答していきます。

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケートラッキービジター詐欺ブラウザーアンケート

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケート

内容はスカッスカだけど、なんとなくそれっぽい質問仕立てです。

4つ全てに解答し終えるとアンケートの答えを適正化?して、商品在庫を調べるプロセスに進みます。多少時間がかかるところが本物っぽいのです。

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケートラッキービジター詐欺ブラウザーアンケート

プログレスバーがいっぱいになって処理が終わると、晴れてプレゼントの申請が行えるようになります。Apple iPhone 7 が250円。

「ここをクリック」ボタンを押すと、詐欺サイトへ飛ばされます。

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケートSNS

気になっていたのがこのフェイスブックを装ったコメなんですが、「いいね!」を押そうが「返信」を押そうが無反応です。リンクっぽくしているところもありますが、「script:void(0)」という何も反応しないものです。

コメントに使われている写真なんですが、フェイスブックからではなく、詐欺サイトのサーバに保存されていますw

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケート

フィッシング詐欺かそうでないかは、SNSの「いいね!」や人の名前をクリックしてFacebookに飛ぶか確認すればいいんじゃなかろうかと。反応しなかった、あるいはFacebookでないページに移動したら詐欺。

これなら詐欺の判別が苦手な人にも分かりやすいはず。

 

行き着いた先はウイルスインストールさせるページ

商品請求のリンク先は /web/ というパス。ここでリダイレクト(自動的に別のページに移動)させているのでしょう。

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケート

 

今回行き着いたのは、直接クレジットカードや個人情報を入力させるページではなく、マルウェア(ウイルス)をインストールさせるサイトでした。

「Windows 10のMicrosoftシステムが古くなり破損していることが検出されたのでファイルが削除されないように、指示にしたがってすぐに修正しろ」のダイアログが出るやつです。悪質なものはOKを押しても繰り返しポップアップしますが、ここは素直に消えてくれました。

ラッキービジター詐欺ブラウザーアンケート

「警告:システムファイルが古くなっています」が表示され、ウインドウズバージョンも判定されています。はじめて見た人はあせるかも。

「ダウンロードするにはこちらをクリック」するとマルウエアがもらえます。

 

これは怪しいと感じる人が多いと思いますが、ウイルス感染詐欺みたいにポップアップで「この電話番号にすぐ電話しろ」と表示されたら引っかかる率が上がるかもしれません。

 

詐欺サイト判別はSNSでできるかも

美味しい話はそうそうあるわけもなく、知らないサイトは無視するのが一番ではありますが、あの手この手で興味をひいてくるのも事実。

詐欺サイトは似たものが定期的に流行りますが、詐欺サイトかどうかはユーザーコメントをクリックして、その挙動を見ることで判別することができる気がします。詐欺サイトのコメント欄はそれっぽく見えるけど反応しないのです。

SNSの部分なら機械類が苦手な人でも理解できるので、詐欺回避しやすいのではないでしょうか。