疲れ目に効果大、かけるだけで目が楽になるピンホールメガネ

2016年9月24日生活

パソコンや書類とにらめっこして目が疲れた時の対処法はいろいろあります。

ブルーベリーのサプリを採る、目薬をさす、熱いタオルを目に被せるなどなど。目薬は即効性がありますが、何回かさすと効き目が薄れてしまう(気がする)。

で、僕が一番効果を感じているのはピンホールメガネの装着です。

ピンホールメガネは視力回復に興味がある人にはおなじみのアイウエア。眼鏡のレンズの部分が不透明のプラスチックになっていて、小さな穴が開けてあります。

100円ショップでも売っているので名前は知っている人も多いと思います。

ピンホール眼鏡多穴
ピンホール眼鏡多穴

このピンホールメガネ、近いところを見続けて目が疲れた時にすごく効果があります。

目がしょぼしょぼしていても、ピンホール眼鏡をかけて5分ほど数メートル離れた場所を眺めるだけで疲れが取れて楽になります。さらにしばらくの間はものがよく見えるようになります。

「よく見えるようになる」といっても目の疲れが取れて本来の視力に戻るだけなので、ふたたび疲れが溜まれば効果は消えてしまいます。ピンホールメガネは一日になんどかけても効果が薄れることはなく、疲れはしっかり取れます。

こういうグッズには視力回復を期待したくなりますが、そういう期待は望み薄。目の周りの筋肉をしっかり休めることで、視力の低下を防げる「かも」しれないという程度のものです。

 

ピンホールメガネには2種類ある

ピンホールメガネには大きく分けて2種類があります。全体にたくさんの穴が開いている多穴と、中央部分に5つだけ開いているものです。価格は安くても高くても効果は変わりません。

多穴式のものはよくみかけますが、5つ穴はなかなか売っていないようです。僕は「眼科医が考案!自宅でできる回復メソッド」という、視力トレーニングの本の付録として入手しました。

ピンホール眼鏡5穴
ピンホール眼鏡5穴

多穴式だとトイレのウォシュレットなどのLEDの光が複数個に見えて違和感が大きかったので、最初の頃は5つ穴を使っていました。
しかし一月くらい5穴を使っていると目が慣れたのか、多穴式でも平気になっていたので、今では手近にあるほうを使っています。

 

ピンホール眼鏡で目が休まる仕組み

ピンホール眼鏡で目の疲れが取れる仕組みはわりと単純です。

通常は光とともに目に届く多くの情報を、網膜で焦点を結ぶようにピントを合わせています。多くの情報を一点に集中させるために必要なのがピント合わせと言えます。

一方ピンホールの小さな穴を通して景色をみると、目に届く光(に含まれる情報量)を減らすことができます。すると目のピント調節をする必要がなくなり、目を休めることができるというもの。

「視力アップ!イメージングアイ」マキノ出版-44
「視力アップ!イメージングアイ」マキノ出版より

起きている間はボーッとしていても、無意識のうちに目に写ったものに焦点を合わせてものを見てしまいます。ピンホール眼鏡を使うことでピント調節する必要をなくし、目の筋肉の緊張を緩和するわけです。
やっていることは目を休めるために「遠くの緑を見る」のと同じことですね。

ようはピント調整をしない状態を作り出せればいいので、5穴でも多穴でも効果は変わらないはずです。

 

ピンホール眼鏡でリラックス

目を休ませるためにやることはというと、ピンホールメガネをかけて数メートル先をぼーっと眺めるだけ。もちろん遠くを見ても構いません。

ぼくの場合は眼鏡をかけて1分ほどすると、目がぐぐっと左右に引っ張られるような感覚が生じます。その違和感が収まり、数分後にメガネを外すと目が軽くなっているのを実感できます。

眼鏡をかけるだけとお手軽で、それでいて目が楽になる。
問題は人目のあるところでこれを使うのは憚られることくらい。

 

ピンホールメガネの効果

メガネをかけてぼーっとした後は目の疲れがとれて、本当に楽になります。視点が固定された状態から解放されるわけですから、視力の低下も防げます。

しかし、ピンホールメガネをかけただけで視力が回復するのか?というと疑問です。

視力回復トレーニングの本では、5つ穴のメガネをかけて一つ一つの穴で順番にものを見るように促しているものもあります。トレーニングをすればピント調節にかかわる筋肉を鍛えられるので、そういう意味での視力回復できると思います。

一般論としてはトレーニングで0.05だった人が0.2になったり、0.2だった人が0.5になることはあるかもしれません。しかし眼軸のゆがみによる上限があるはずです。

0.3から1.0のような劇的な回復をした人は、水晶体がゆがんだまま戻らなくなっただけの仮性近視の可能性が高いです。眼軸が伸びてしまっている軸性近視の場合、自然な回復は難しいからです。

軸性近視で視力を大幅に改善したければレーシックで削って短くするか、オルソケラトロジーのようにゆがんだ眼球をコンタクトで矯正するといった、水晶体自体を矯正するしかないと思います。

毎日1時間ほど遠くを眺め続けたら0.1から1.2まで回復したという体験談をネットで見かけたことがありますが、実行自体が難しいです。

 

まとめ

ピンホールメガネは疲れた目を休めるのに効果的です。ただ、慣れるまでは違和感と付き合う必要はあります。

穴のたくさん開いたものと数個だけのものの2種類があるので効果を感じられればそれでよし、だめならもう一方を試す価値はあります。

で、ここで持ち出すのもあれなんですが、眼鏡屋の知人によると、理屈上は老眼鏡でも似た効果が得られるそうです。+2.0以上のきついものを使うといいとのこと。

度が強ければどうやってもぼやーっとするのでピント調節のしようがなくなるから、ということのようです。

視力回復に限らず、効果の分かりにくいトレーニングを続けるのは難しいですが、ただかけるだけで目が楽になるピンホールメガネなら続けやすいのでお勧めです。

僕が使用しているピンホールメガネ(多穴)

2017年1月追記

先ほど確認したところ、5穴メガネも単品で出回ってました。800円位なので、とりあえず試すならこれでいいかも。
ただ、これでテレビを観るのは落ち着かないです。
視力回復効果 ピンホールメガネ 5穴