シェリル・T・コーエン‐グリーン

シェリル・T・コーエン ‐ グリーンはアメリカのセックスサロゲート、「性の悩み、セックスで解決します。」の著者。

1944年9月9日生まれ(72)。カリフォルニア・サンフランシスコの “San Francisco Sex Information’s (SFSI)でトレーニングを受けて1973年よりセックスサロゲートとして活動を始めた。

本人のサイト

グリーンは30年以上に渡って性の悩みを抱えるクライアントのためのセラピスト、セックスサロゲートとして活動し、2012年のアメリカ映画「セッションズ」のモデルとなった。グリーンを演じたヘレン・ハントがアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたことでも話題となった。

映画「セッションズ」はポリオによって首から下が麻痺状態となったアメリカの詩人、マーク・オブライエンが、セックスサロゲートを雇って童貞を卒業した経験を綴ったエッセイに基いている。

セラピストとセックスサロゲートに会うことについて相談したことや、つきまとう不安、実際の行為についても赤裸々に語られている。印象的なのは、ことが終わった後のこの一文。

I asked Cheryl whether she thought I deserved to be loved sexually. She said she was sure of it.

シェリルに「ぼくに性的に愛される価値があると思うか」と尋ねた。彼女は「もちろん」と答えた。

映画タイトルとなった「セッションズ」は、セラピーのセッション(カウンセリング)を指している。

On Seeing A Sex Surrogate (The Sun)

セックスサロゲートという職業

サロゲートは代理人のことで、日本では代理母であるサロゲート・マザーのほうが耳にする機会が多いかもしれない。

サロゲート・マザーは卵子や精子を代理で育て、産みの母の代理を行うのに対して、セックスサロゲートはセックスパートナーの代わりを果たす。

異性間でのコミュニケーションが苦手であったり、異性とベッドを共にすることに慣れない人へ、性機能障害に悩む人のセラピスト的な役割を果たす。また、異性と「関係」をもつことが難しい障害者の疑似パートナーとなる。

個人的な感情が芽生えないように、セッションは最大で6回までに制限されている。

アメリカでは50人ほどがセックスサロゲートとして活動しているという。

性は厄介なもの

2012年にグリーンは自伝 An Intimate Life: Sex, Love, and My Journey as a Surrogate Partner (邦題「性の悩み、セックスで解決します」)を出版。

1950年代まで保守的であったアメリカでカトリック教徒の家庭に生まれたグリーンが、起きた性の革命に直面し、婚姻関係にありながら自らがサロゲートになったきっかけや、これまでに関わったクライアントについて詳らかに語っている。

性がなければ、と感じることは多い。しかし人と触れ合うことで生まれ、つながり合う感情を全否定できるわけもない。

セックスサロゲートの行うセッションは6回まで。回数の制限された関係は、性の厄介さと素晴らしさを浮かび上がらせる。

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