活性酸素

2017年5月10日雑学、雑感

強力な酸化力を持つ活性酸素はシャープのプラズマクラスターの殺菌作用にも利用されるなど、その殺菌能力で知られています。

 

活性酸素は電子の個数が中途半端で不安定な状態の酸素化合物です。電子の個数が少ないため、強引に別の分子の電子を奪い取ってしまいます。電子を奪われた側の物質は、その構造を維持できず別の物質に変わってしまいます。

電子を奪う力を酸化力といい、5種類ある活性酸素のうち3つが極めて強い酸化力を持っています。

  • ヒドロキシルラジカル HO
  • スーパーオキシドアニオンラジカル O2•-
  • ヒドロペルオキシルラジカル HO2
  • 過酸化水素 HOOH
  • 一重項酸素 1O2

プラズマクラスターはヒドロキシルラジカルの酸化力を利用しているなど、活性酸素の殺菌効果は抜群です。

 

活性酸素の健康への影響

活性酸素の殺菌能力は雑菌の細胞を壊してしまう力が強いことにあります。もとの構造が壊れてしまえば、その菌の持つ性質も失われるため、菌を殺したことになるわけです。

 

活性酸素はわたしたちが生きる上で必須の存在で、細菌やウイルスを退治するため、体内では活性酸素が共存しています。

共存というと他から来た異物のように聞こえますが、実際には体内で生成されています。

 

しかし殺菌能力が高いということは当然私たちの体を傷つけてしまいます。これは身体でも織り込み済みで、傷ついたDNAも修復されています。

活性酸素は老化やシミの原因ですが、増えてしまうとそれだけではすまなくなってしまいます。

 

老化を防げば若々しく健康でいられるということですから、活性酸素を増やさない生活習慣や食生活を心掛ける必要があります。

 

活性酸素が増える要因

タバコ

タバコには活性酸素や、活性酸素を発生させる原因となる有害物質が含まれています。動脈硬化の原因となる酸化LDLをつくるとも言われています。

アルコール

アルコールを分解する際に活性酸素が発生します。

激しい運動

激しい運動をすると呼吸量が増えるため、活性酸素が発生しやすくなります。軽めの運動、例えばウォーキングであれば抗酸化酵素を活発にします。

ストレス

ストレスを感じると一時的に血行が悪くなります。ストレスから解放されて戻る時に活性酸素が発生します。

紫外線

紫外線は皮膚細胞で活性酸素を発生させます。これがシミやシワの原因とされています。

 

活性酸素対策

規則正しい睡眠

軽めの運動

ビタミンC、ビタミンEの摂取

ポリフェノール、カテキン、βカロチン、フラボノイドなどの摂取

 

ようするにきちんと睡眠をとって、適度な運動をしてバランスのいい食生活を心掛けるという、一般的な健康生活を送れということですね。