カフェイン コーヒーのリスク
コーヒーに多く含まれるカフェインは、中枢神経を刺激して興奮させるため、嗜好品としてばかりでなく、仕事や勉強の眠気覚ましに飲まれることもあります。
気分が乗らない時でも、コーヒーを飲むと確かに頭がスッキリします。
そのため寝る前に飲むと寝られなくなりますが、中には平気という人もいます。体質なのか耐性ができているのか、眠りが浅くなることもないそうです。
コーヒーはポリフェノールを多く含むため、適量であれば健康によいとされています。脂肪燃焼作用もあるため、ダイエットにもいいとされています。
3~4杯くらいがんリスクも下がるんだとか。逆にそれ以上だとガンのリスクは再び上昇するとか。
また、コーヒーにはシュウ酸が含まれている上に利尿作用があるため、カルシウムと結びついて体内での吸収が阻害され、骨粗鬆症になることがあるようです。尿結石の原因にもなります。
ドリップコーヒーなら1日5杯飲んでも500mg程度。それほど多くはなりませんが、それでもカフェインを摂りすぎて亡くなる人もいます。
特にエナジードリンクがコンビニで多く販売されるようになって以降増えているそうです。
カフェインの致死量は体重5kgあたり1グラムとされていますが、1時間以内に急性中毒になる可能性のある摂取量は0.0065gx体重kg程度になります。60kgなら0.4グラム。400mgということです。
コーヒーを1時間に3、4杯と考えると実感としてはそんなに多くは感じませんが、リスクがあるにはあるようです。
カフェインの含有量
品名 | 数量 | 数量あたり 含有量 (mg) | 1リットルあたり 含有量 (mg) | カフェイン 1g摂取に 必要な量 |
---|---|---|---|---|
ジョルト・コーラ | 695 mL | 280 | 403 | 2482mL |
ドリップコーヒー | 207 mL | 115–175 | 555–845 | 1183mL-1800mL |
エスプレッソコーヒー | 44–60 mL | 100 | 1,691–2,254 | 440-600mL |
マテ茶 (loose leaf) | 6 g | 85 | およそ358 | |
パーコレートコーヒー | 207 mL | 80–135 | 386–652 | 1533mL-2588mL |
レッドブル | 250 mL | 80 | 320 | 3125mL |
ペプシ Max | 355 mL | 69 | 194 | 5145mL |
エキセドリンタブレット | 1 tablet | 65 | — | 15錠 |
マウンテンデュー | 355 mL | 54 | 154 | 6574mL |
コカ・コーラ Classic | 355 mL | 34 | 96 | 10441mL |
ミルクチョコレートバー (カカオ45%) | 1 bar (43 g) | 31 | — | 32本 |
緑茶など、3分煎じ) | 177 mL | 22–74 | 124–416 | 2392mL-8045mL |
ミルクチョコレートバー (カカオ11%) | 1 bar (43 g) | 10 | — | 100本 |
デカフェコーヒー | 207 mL | 5–15 | 24–72 | 13800mL-41400mL |
カフェインの困った所
カフェインはシュウ酸を含んでいるため、腸内でカルシウムと結びついてシュウ酸カルシウムになってしまい、体内に取り込まれるはずのカルシウムを奪ってしまいます。このため骨粗鬆症のリスクがあります。
このあたりの事情からか、妊娠中のカフェイン摂取はだめ、というのは世界共通の認識のようです。
また、シュウ酸カルシウムが成長すると結石となります。尿の通り道よりも大きく成長すれば、痛い痛い腎結石や尿路結石のリスクがあります。
もっとも牛乳を入れてカフェオレにすればこのリスクはなくなります。植物性のクリームではこの効能はないので注意が必要です。
カフェインによる死者がふえていけば、規制もありうるかも
カフェインの錠剤は普通に売っていて手軽に買えますが、100mg入っているものなら1時間で4錠飲むと急性中毒の可能性が生じます。わりと危険なんです。
コーヒーやお茶はおいしいですし、身体にもいいのは間違いありません。量さえ間違えなければ問題はありませんが、眠気ざましのために飲む時は、眠気が取れないとさらに飲んでしまいます。
眠気覚ましに飲むコーヒーは、実はあまりよくないかもしれません。
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