花冷え 寒さがぶり返す3月の季語
- 花冷え(はなびえ)
- 季語・晩秋
「花冷え」は桜が満開を過ぎたころに突然寒くなることで、俳句の春の季語でもあります。寒さのぶり返しですね。
早春の寒い日である「春寒」とは違い、冬の寒さは遠のき本格的な春を感じた頃にやってきます。
暖かい日が続いた後に急に冷え込むためによけいに寒く感じます。花粉症で苦しんでいる時に寒さが襲ってくるため、体調を崩しやすい時期でもあります。
2018年でいえば4月7日。
花冷えの時期
花冷えは晩春の季語で3月下旬 から 4月上旬にやってきますが、おおむね4月上旬に訪れます。24節季でいう春分(3月23日頃)から清明(せいめい)4月5日頃。
ソメイヨシノの満開~散り際の頃で、八重桜の満開よりもやや早いくらいの頃になります。桜が咲きかけ~散り始めるまえに花冷えがくると、桜の散る時期が遅くなります。
「花冷えの候」「花冷えの時節」など、手紙で用いるのもこの時期です。
花冷えの原因
花冷えが生じる理由はいくつかあります。
- 発達した移動性低気圧が通過して上空に強い寒気が流れ込んだ時
- 移動性高気圧に広く覆われて放射冷却により夜間の冷え込みが強まった時
- 本州南岸沿いを低気圧が進んだ場合や高気圧が北に偏った場合など冷たい北東の風が吹いた時
花冷えになる原因が一つなら時期が変わることもありうる。しかし複数の要因が重なって気温が下がるため、結果としてほぼ毎年同じ時期に生じるということですね。
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