クレジット表記が1クリックで完了、クリエイティブ・コモンズのベータサーチが使える
クリエイティブ・コモンズのベータ版検索システムが使えることに今更ながら気づいたよ、という話です。
クリエイティブ・コモンズの新検索システムベータ版 CC Search prototype は今年2月に公開されました。当時は検索範囲が限定されているために今一つの印象でした。
だけどこれ、著作権表示のクレジットがリンクこみで1クリックで取得できるんです。
クリック一発でコピーできるので、Wordpressのメディアライブラリに画像をアップして、キャプションにペーストすれば終わり。著作権を表記するための面倒さがありません。
これまでの検索と “CC Search portotype" の違い
“CC Search portotyp" には YouTube や “Open Clip Art Library" が含まれていないので、動画やクリップアートの検索ができません。
その一方、prototypeでは対象サイトを一括検索できるためサイトごとに検索を繰り返す手間がありません。また、検索速度も極めて早くストレスがありません。
検索対象にはアムステルダム国立美術館やEUのデジタルアーカイブヨーロピアナが加わっているので、古い資料も一緒に探すことができます。
もちろん改変と商用利用の可否のオプションは健在です。難点は検索結果が今ひとつなことです。
クリエイティブ・コモンズベータサーチの詳細
ベータサーチで現在検索対象に指定できるのは以下の6サイト。
- 500px
- Flickr
- ヨーロピアナ (Europeana)
- NYメトロポリタン美術館 (Metropolitan Museum of Art)
- ニューヨーク公共図書館(New York Public Library)
- アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)
写真共有サイトは 500px と Flickr の2つだけなのが寂しいところです。しかし、美術館や図書館が含まれているので、文化関係の画像は探しやすくなっています。
クレジットの必要ない CC0 も結構出てきます。
使い方
検索オプション(フィルター)は左側が検索条件、右側が検索対象にするサイトです。
- 商用利用可否
- 改変可否
- タイトル、クリエイター、タグ
- 検索結果 20、50、100
メディアページ
検索結果ページではマウスオーバーをすると著作権の種類が表示されます。0なら CC0、人アイコン なら著作権表示が必要です。
作品ページでは、下にデータが表示されます。左側にクリエータとライセンスの種類、右側ではメタデータとコピペボタンが表示されています。
Copy credit to text ボタン – テキスト情報が得られます。
例) “池袋” by takashi is licensed under CC BY 2.0
Copy credit as HTML ボタン – リンクHTMLがクリップボードにコピーされます。
<a href="https://www.flickr.com/photos/takashi/******">“池袋”</a>
by<i><a href="https://www.flickr.com/people/takashi/">takashi</a></i>
is licensed under
<a href="https://creativecommons.org/licenses/by/2.0″>
CC BY 2.0</a>
ウェブサイトで利用するならHTMLをコピペし、キャプション にペーストすれば完了です。
まとめ
CC検索ベータ版ではCC0やCC1.0のものに絞ることはできませんが、クレジットが簡単になったので2.0でも全然気になならなくなりました。
FlickrでoEmbedを使った著作権表示自動埋め込みを作ったけれど、CCサーチでコピペでいいかも。
著作権表記の面倒さが省けるのは写真を利用させてもらう側にとっても、使ってもらえる側の作者もメリットが大きそうです。