手軽なのに効果絶大『Chrome』を高速化する12の設定(flags)

2017年12月1日ブラウザ

Chrome Flags高速化設定

標準状態では設定項目が少ない Chrome ですが、開発・実験段階の機能が隠し機能として搭載されています。

隠し機能にはページ表示速度が高速化するものが多数含まれており、有効化するだけで「これが同じChrome?」と思うほど高速になります。実際の表示速度が倍になるわけではないものの、体感速度が大幅に向上します。Chrome が重いと感じている人は一度試す価値はあります。

隠し機能の設定方法

Chromeの隠し機能は通常の設定からはアクセスできないため、アドレスバーから直接設定ページに飛びます(VivaldiはChromeと同じ、Operaは設定できる項目が異なります)。

Chrome://flags
chrome://flags のページでは、一番上に警告が表示されます。
flagsのページにある機能は正式に導入されたものではないため、設定の変更は自己責任になります。ただ、ここで挙げている設定は普通に使われているものなので怖がりすぎる必要もありません。

不安を感じる方はこちらのページを先にお読みください。

 

flagsページの各項目への移動は項目を検索、または各機能の紹介の下にあるURLをアドレスバーにコピペで項目に移動することもできます。

マウスをタブに移動したときに内容を表示させなくする

Tab Hover Cards
  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Disable」または「無効化」

デフォルトでは、マウスをタブの上に移動させるとページの内容が表示されます。これだけでは重くはならないとは思いますが、邪魔だし少しでも軽くしたいなら無効化で。

 

QUIC 新しい通信プロトコル

Experimental QUIC protocol  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

サーバとブラウザ間のデータのやりとりを開始するまでの時間を短縮するために開発されたプロトコル。
従来の手順を端折るため、対応したサーバではレスポンスがよくなる。ただ、規格が統一されていないようで、まだ正式実装は先かも。

GoogleやYouTubeで使われている(このサイトもQUICに対応)。

理屈はわかりませんが、YouTubeで再生が中断されるときは、QUICを有効に、下にあるハイパーリンクの監査(hyperlink-auditing)を無効にすると途切れなくなるかも。

 

画像処理にGPUを優先する

Override software rendering list  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

ソフトウェアで描写していた部分もGPU(グラフィックカード・チップ)のハードウェア処理機能に置き換えます。

 

ラスタライズにGPUを使う

GPU rasterization  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

画像の形式を変換し、表示する処理にグラフィックカード・チップを使うようにします。

 

ラスター処理にガネーシャ使う

Out of process rasterization  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

よく分からないけれど、通常とは違う処理ができるらしい。上の「GPU rasterization」を有効にしておく必要がある。

 

ラスター処理をGPUに直接書き込む

Zero-copy rasterizer  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

GPUのメモリに直接処理を書き込む(らしい)。

 

Canvasの2Dの描画をGPUで処理する

Accelerated 2D canvas  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

Canvas描画にグラフィックカード(チップ)のハードウェアアクセラレーション(ハードウェアでの処理)を使う。

Canvas は画像や地図を表示するための枠組み。

 

実験的ウェブプラットフォーム機能

Experimental Web Platform features  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

67以前の「不透明化したCanvasを使用」は、この「実験的プラットフォーム機能」に統合されています。これを有効にしておけば、以前の機能も使えるということ。

グラフや図形描画を HTML と Javascript で描画できる Canvas を含む。Canvas はゲームや地図の描画にも利用されている。

 

 

指の位置から次のスクロールを予測して先に描画する

Scroll prediction  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

指の一から次の動きを予測して、指が触れる前に描画してしまうというもの。説明からするとタッチデバイス用っぽいですが、PC版にも有効かも?みたいな書き込みがあるので一応。

 

スクロールをスムーズにする

Smooth Scrolling  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

長いページでのスクロールがスムーズになる…けれど環境次第のところも。マウスのドライバのスムーズスクロール設定をしていて、カクつかないなら不要。

 

解説Chrome flags の設定詳しい使い方と注意点

 

一般設定

おまけの標準設定。

 

プライバシーとセキュリティ

ページをプリロードして、閲覧と検索をすばやく行えるようにしますを「有効化」

chrome プリロード

アクセスしたページにあるリンクから、次にクリックされる可能性のあるページを予測して読み込む。
事前読み込みをするので早くはなるがトラフィックは増える。また読み込んだ先のクッキーも設定される。

 

言語設定

スペルチェックを「無効化」

chrome スペルミスを解決ページの読み込

表示速度には関係ありませんが、入力したテキストのスペルチェックをするため遅延が生じます。