手軽なのに効果絶大『Chrome』を高速化する15の設定(flags)

ブラウザChrome

高速、ライト、トンネル

標準状態では設定項目が少ない Chrome なのですが、開発・実験段階の機能が隠し機能として搭載されています。

隠し機能を有効化するだけで、ページ表示速度が驚愕するほど早くなります。
これが同じChrome?と思うほど。

表示完了までの秒数を計測してもそれほど違いはないのに、体感速度が圧倒的に向上します。

隠し機能の設定方法

Chromeの隠し機能は通常の設定からはアクセスできないため、アドレスバーから直接設定ページに飛びます(VivaldiはChromeと同じ、Operaは設定できる項目が異なります)。

Chrome://flags

chrome://flags のページに飛ぶと、おどろおどろしい警告が表示されます。

Chrome Flags クロームのFlag

flagsのページにある機能は正式に導入されたものではないため、設定の変更は自己責任になります。ただ、ここで挙げている設定は普通に使われているものなので怖がりすぎる必要もありません。

flagsページの各項目への移動は項目を検索、または各機能の紹介の下にあるURLをアドレスバーにコピペで項目に移動することもできます(右のアイコンクリックでクリップボードにコピーできる)。

使用していないタブのメモリを自動で開放

Automatic Tab Discarding  Win Mac

「Enable」または「有効化」

メモリ開放の優先順位はブラウザにおまかせで指定不可。調べ物で50も60もタブができてしまい、スワップが発生するような環境なら効くはず。

メモリが開放されたタブを開くと再読み込み。メモリが解放されると、フォームなどの内容は消えてしまうので注意。

↓をChromeのアドレスバーにコピペ。右側アイコンでコピー。

chrome://flags/#automatic-tab-discarding

 

タブを閉じる早さを高速化

Fast Tab/Window Close  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

タブを閉じる際の処理をバックグラウンドで行うようになるため体感速度が向上します。

chrome://flags/#enable-fast-unload

 

表示しているタブ以外の自動読み込みを抑止

Only Auto-Reload Visible Tabs  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

回線がつながっておらず、読み込みに失敗したタブは、回線が回復するとバックグラウンドでリロードします。
このオプションを有効にすると、開いているタブ以外の読み込みをしなくなります。

右の小ボタンで↓をクリップボードにコピー、アドレスバーにペーストで隠し機能へ。

chrome://flags/#enable-offline-auto-reload-visible-only

 

新しいウェブキャッシュシステム

Simple Cache for HTTP  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

ブラウザのキャッシュファイルのチェックにかかる時間を短縮する新しいキャッシュシステム。開発中。

chrome://flags/#enable-simple-cache-backend

 

QUIC 新しい通信プロトコル

Experimental QUIC protocol  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

サーバとブラウザ間のデータのやりとりを開始するまでの時間を短縮するために開発されたプロトコル。
従来の手順を端折るため、対応したサーバではレスポンスがよくなる。
GoogleやYouTubeで使われている(このサイトもQUICに対応)。

YouTubeで再生が中断されるときは、QUICを有効に、下にあるハイパーリンクの監査(hyperlink-auditing)を無効にすると途切れなくなるかも。

chrome://flags/#enable-quic

 

ハイパーリンクの監査

Hyperlink auditing  Win Mac Linux ChromeOS Android

「disable」または「無効」

ハイパーリンクにpingを送って確認する。これは無効にする。

YouTubeで再生が中断されるときは、これを無効に上のQUICとを有効にすると途切れなくなることも。

chrome://flags/#disable-hyperlink-auditing
 

ブックマークをマテリアルデザインにする

Enable Material Design bookmarks  Win Mac Linux ChromeOS

「Enable」または「有効化」

ブックマークをGoogleの推奨するインタフェースのデザインルールであるマテリアルデザインに変更する。
デザインがシンプルだからか、画像自体が軽く、表示も早くなる。

アイコンのデザインが変わるので不便に感じる人もいるかも。

chrome://flags/#enable-md-bookmarks
 

画像処理にGPUを優先する

Override software rendering list  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

描画をソフトウェアで描写していた部分もGPU(グラフィックカード・チップ)のハードウェア処理機能に置き換えます。

↓のボタンでコピー、Chromeのアドレスバーにペーストで隠し機能へ。

chrome://flags/#ignore-gpu-blacklist

 

ラスタライズにGPUを使う

GPU rasterization  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

画像の形式を変換して表示するのにグラフィックカード・チップを使うようにします。

chrome://flags/#enable-gpu-rasterization

 

画像描画の同時処理数を指定(1~4)

Number of raster threads  Win Mac Linux ChromeOS Android

「4」を選択

同時処理数の設定。増やすほうが早くなるので4に。

chrome://flags/#num-raster-threads
 

不透明化したCanvasを使用

Experimental canvas features  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

html5のcanvasを初期に不透明化しておくことでページの表示を早くする(らしい)。

Canvasはブラウザ上で図を表示させる(書く)ための仕様で、画像とは異なり動的に書き換えができます。そのため地図表示、グラフ、ゲームなどに用いられます。

chrome://flags/#enable-experimental-canvas-features

 

Canvasの2Dの描画をGPUで処理する

Accelerated 2D canvas  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

Canvas描画にグラフィックカード(チップ)のハードウェアアクセラレーション(ハードウェアでの処理)を使う。

chrome://flags/#disable-accelerated-2d-canvas

 

Webフォントを別サイズのキャッシュで代用

FontCache scaling  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

ウェブフォントは太さ(フォントウェイト)が違うと別書体として扱われ、各々ダウンロードされる。
1つのサイトでも複数の太さのフォントを指定していると、その個数分のフォントがダウンロードされるために時間がかかってしまう。

FontCache scalingを有効にすると、手持ちのフォント(書体)のキャッシュを拡大・縮小して一時的に代用する。
そのため指定のフォントのダウンロードが終わるのを待つ必要がなくなり、ページが早く表示されるようになる。

chrome://flags/#enable-font-cache-scaling

 

指の位置から次のスクロールを予測して先に描画する

Scroll prediction  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

指の一から次の動きを予測して、指が触れる前に描画してしまうというもの。説明からするとタッチデバイス用っぽいですが、PC版にも有効かも?みたいな書き込みがあるので一応。

chrome://flags/#enable-scroll-prediction

 

スクロールをスムーズにする

Smooth Scrolling  Win Mac Linux ChromeOS Android

「Enable」または「有効化」

長いページでのスクロールがスムーズになる…けれど環境次第のところも。マウスのドライバのスムーズスクロール設定をしていて、カクつかないなら不要。

chrome://flags/#smooth-scrolling
 

chrome://flagsから消えた項目

WebGL2.0の設定
Chromeでは標準仕様となったためか、WebGL2.0の設定は廃止されています。

使っているブラウザがWebGLをサポートしているかの確認はこちら。

https://get.webgl.org/

(Operaでは今でもchrome://flags#enable-es3-apisでアクセス可)
 

一般設定

おまけの標準設定。

chrome://settings/privacy

Chromeセキュリティとプライバシー設定

予測サービスを使用してページをより迅速に読み込む
「有効化」

アクセスしたページにあるリンクから、次にクリックされる可能性のあるページを予測して読み込む。
事前読み込みをするので早くはなるがトラフィックは増える。また読み込んだ先のクッキーも設定される。

ウェブサービスを使用してスペルミスの解決を支援する
「無効」

ページの読み込みには関係ないが、入力したテキストのスペルチェックをするため遅延が生じる。
Googleにデータが送られるので、プライバシーの観点からもオフにする方が。