確定申告 2019年からオンライン申告が簡略化 ID・パスワードでもOK
2019年(平成30年分)の確定申告ではオンライン申告 e-Tax が簡略化され、使いやすくなるようです。
従来のマイナンバーカード方式ではマイナンバーカードをカードリーダーで読み取っているのに、さらに e-Tax 用の ID・パスワードが必要でした。合理的な理由で手間がかかるならともかく、ぶっちゃけただ面倒なだけの仕組みなので個人の利用率が低かったようです。
今回の簡略化では、マイナンバーカード方式が改善されるほか、事前申請による ID・パスワード方式が導入されるため、個人でも利用しやすくなります。
ID・パスワード方式
IDとパスワード方式で e-Tax が利用できるようになるため、マイナンバーカードなしでもオンライン申告が可能になります。カードリーダーライタも必要なくなるので、普通のスマホやタブレットなどのモバイル端末からも利用できることになります(ただしスマホ専用ページは給与所得者用のみ)。
ID・パスワードの取得には税務署に出向いての本人確認が必要となりますが、一度発行されたID・パスワードは来年以降も利用できるとのこと。
e-Tax 用ID・パスワード取得方法
税務署で職員による本人確認により「ID・パスワード方式の届出完了通知」が発行されます。本人確認書類を持参して赴くだけ。所管地域は問わないようです。
ID・パスワードを発行そのものは10分ほどで終わります。パスワード決めるだけだから。
手続きそのものの時間は短いのですが、税務署の職員がま横についてジーと見られ続けるのは落ち着かない。思ったよりも手軽です。
ID・パスワード方式はマイナンバーカードとカードリーダーライタがない人向けの暫定措置なので、いずれはマイナンバーカード方式に一本化されます。
マイナンバーカードの未取得の方は、税務職員との対面で本人確認を行い、税務署長が通知したe-Tax用のID・パスワードだけで、申告等データの作成・送信ができるようになります。
また、2019年1月からは、マイナンバーカードとICカードリーダライタがあれば、自宅等から確定申告書等作成コーナーでID・パスワード方式の利用届出書(電子申告・納税等開始(変更等)届出書)を出すことで、対面なしにID・パスワードを利用できるようになります。
マイナンバーカード方式
マイナンバーカード方式は、e-Tax 用のID・パスワードが必要なくなるため簡素化されます。ログイン時にはマイナンバーカードのパスワードを用います。
利用開始までの手間や ID・パスワードの管理の手間が減るので、個人でも使いやすくなると思います。
マイナンバーカードを用いてマイナポータル経由又はe-Taxホームページなどからe-Taxへログインするだけで、簡単にe-Taxの利用を開始し、申告等データの作成・送信ができるようになります。
スマホ申告対応
年末調整済み給与所得者で、医療費控除又はふるさと納税などの寄附金控除を適用して申告する場合に限り、スマホ専用画面が用意されます。
給与所得者向けの専用フォームを用意するということだと思われます。前述したID・パスワードを取得していれば e-Tax でオンラインで申告できます。ID・パスワードを取得していない方は、自宅のプリンタやコンビニのプリントサービスを利用して印刷し、税務署に送付します。
ID・パスワード方式を利用するつもりの方は、早めに発行してもらっておくと早いかと思います。
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