SnapCrabで指定した部分のスクリーンショットを自動保存
指定した部分のスクリーンショットを撮りたい。
そんな時はWindowsに付属しているSnipping Toolを使えば、その場で画像の内容を確認してファイルに保存できます。起動も早くマーカーやメモも入れられるので意外と便利です。
しかしSnipping Toolだと画像をキャプチャするたびに保存をしなければならないという難点があります。1回2回ならいいですが、毎回やるとなると面倒。そんな時に便利なのがスクリーンキャプチャーツールです。
SS(スクリーンショット)を保存するためのキャプチャソフトにはいろいろありますが、ここではSnapCrabを紹介します。
高機能スクリーンキャプチャソフトSnapCrab
SnapCrabは、ウェブブラウザ “Sleipnir"(スレイプニール)でおなじみのフェンリルが開発しているWindows用高機能スクリーンショットツールです。無料ながらもスクリーンキャプチャーに必要な機能は一通りそろっていて、それでいて邪魔にならない優れものです。
SnapCrabではキャプチャーした画像は自動でファイルに保存されるので、その都度ファイル名を付けて保存する手間はありません。キャプチャーは指定範囲、ウインドウ単位、デスクトップ単位の3つのモードから指定でき、Sleipnirを使っていればウェブページ全体を画像として保存することも可能になります。
- 指定範囲
- ウインドウ単位
- デスクトップ単位
また、その場で画像の加工が行えないので微妙なところがありますが、キャプチャした画像をSNSやウェブストレージに直接投稿する機能もあります。
SnapCrabでできること
キャプチャ(マウスカーソル入りの画面の撮影)
◇画面の一部キャプチャ
◇ウインドウキャプチャ(選択したウインドウ)
◇Webサイトのページ全体、または表示されている部分のみ
投稿
◇ツイッター
◇Facebook
◇Flickr
◇Evernote
その他機能
◇背景色透過設定
◇指定色での背景塗りつぶし
◇カーソル位置の色の取得(RGB)
自動保存は便利ですが難点として日付と時刻が異なるだけの似た名前のファイルが並ぶことがあります。そのため、自動保存機能を使うなら、画像を一覧表示できる画像ビューアの利用をお勧めします。
一度に何枚もキャプチャーをしないのであれば、保存時に名前を変更するオプションをオンしておいてもいいかもしれません。
SnapCrabのインストールと起動
インストール
SnapCrabよりダウンロードしてインストール。
インストールは標準設定で進めればOK。SnapCrabをつねに利用したいのでなければ「スタートアップに登録し常駐させる」のチェックは外しておくほうがいいです。オフにしてもスタートメニューには登録されます。
起動
[スタートメニュー]かデスクトップのショートカットから SnapClab を起動すると、縦50ピクセル、横300ピクセルほどのバーが現れます。端っこにあると気づかないほどの小ささですが、これが本体ですべての操作が行えます。SnapCrabを使ってキャプチャする時には SnapCrab の本体は映らないので、操作の邪魔にさえならなければどこに配置しても大丈夫です。
SnapCrab設定
一番右のアイコンをクリックすると設定オプションが表示されます。保存先や常駐設定は[詳細設定]より行います。
オプション
背景色と透過指定
[背景色の指定]で指定した色の透過・塗りつぶしを設定できます。キャプチャーした画像を背景色のある場所で使う場合は透過させないほうがいいです。
マウスカーソルを含める
画像にマウスカーソルも入れたい場合は[マウスカーソルを含める]をオンにします。マウスカーソルを映したくない場合は画面の端に移動させればいいので、そのままで構わないと思います。
詳細設定
設定:保存タブ
[保存]タブではフォルダの指定と、保存時の設定が可能です。よくわからなければデスクトップにSSというフォルダを作成しておき、ユーザ名\Desktop\を指定しておくと分かりやすいです。キャプチャするたびに名前を変更したければ【保存時にファイル名を入力】にチェックします。
設定:ホットキータブ
ホットキーはいわゆるショートカットキーのことで、キャプチャのタイプをキーボードに割り当てることができます。
一つ注意点があって、「デスクトップ全体をキャプチャ」に"Print Screen"を割り当てるとクリップボードにコピーされないため、クリップボードからペイントソフトに直接ペースト(張り付ける)ことができなくなります。直接ペースト使うのなら、別のキーを割り当てておくほうがいいです。
設定:その他
[その他]タブでは常駐の有無や縮小設定、セルフタイマーの時間指定ができます。カラーピッカーの表示形式もここから行えます。 [タスクトレイに常駐]させておけばすぐにアクセスできて便利です。終了はオプションとタスクトレイのSnapCrabアイコンを右クリックして表示されるメニュー一番下から行います。 [セルフタイマー]はウインドウキャプチャの際に、指定時間マウスを動かさないでおくと自動的に保存してくれる機能です。便利なのですが、慣れないうちは長めにしたほうがいいです。 [カーソル位置のモニタをキャプチャ]はモニターが複数ある場合の設定です。<–nextpage–>
SnapCrabの使い方
メニューバーは最前面に表示されますが、常駐させていればタスクトレイのアイコンクリックで表示できるので、不要な時は閉じておいても支障ありません。ホットキーを設定していれば、メニューバーを非表示にしていても機能します。
移動するときは左端をクリックしてドラッグで好きな位置に移動させられます。
ウインドウをキャプチャ
ウインドウを選択するとトップレベルウインドウになるので、通常は①と②のトップレベルウインドウの違いはありません。
キャプチャーしたいウインドウを選択してコントロールキーを押すか、マウスを移動させずにいれば、タイマーの指定時間経過後に自動的に撮影されます。
指定した部分をキャプチャ
指定した部分だけをキャプチャーするには④から行います。
④をクリックした後、切り取りたい場所の橋からドラッグして範囲を決めたら、選択範囲の下に表示されているカメラのマークをクリックして撮影します。
開始したい場所からドラッグして範囲を決めたら、選択範囲の下に表示されているカメラのマークをクリックして撮影を実行します。撮影実行のためのカメラマークは、場合によっては上であったり右側に表示されることがあります。Ctrlキークリックでも保存できます。
選択範囲のサイズと位置は、後から変更することができます。
ソーシャルネットワーク・ウェブストレージに投稿
SNSへの投稿は⑤より行います。
投稿先はツイッター、Facebook、Flickr、Evernoteの4つが用意されています。いずれも選択したい部分をキャプチャした後にタイトルを入力して投稿できます。タイトル入力後に投稿ボタンを押すと、ログイン画面に遷移します。
パスを間違えたりして認証に失敗すると修正できないので注意が必要です。
投稿時もーどだと編集ができずメモも入れられないので、あまり使わないかもしれません。
ウェブページをキャプチャ
ウェブページのキャプチャは⑦で行います。Sleipnirが必要なので、インストールされていなければインストールを促すメッセージが表示されます。
インストール(無料)ボタンをクリックすれば自動的にSleipnirのダウンロードが始まります。終了後はボタンを押すだけでインストールが開始されます。
インストールを終えてもそのままでは使えないことがあります。⑦のボタンを押しても反応しないときは、[設定]の[保存]タブでスレイプニールの本体のあるURLを指定する必要があります。
本体は標準インストールなら"\Program Files (x86)\Fenrir Inc\Sleipnir\bin\Sleipnir.exe"にあります。
あとはスレイプニールで保存したいページを表示させておき、部分選択か全体をキャプチャするかを選ぶだけです。
その他
⑥のカラーピッカーではカーソル位置の色をコントロールキー+Cのコピーで取得できます。[設定]-[その他]でウェブ16進にしておけば、そのままサイトで利用できます。
③はデスクトップ全体のキャプチャ、SnapCrabを起動していない状態でPrintScreenボタンを押してクリップボードに送られるものと同じ範囲をキャプチャします。普通のPrintScreenとの違いは、SnapCrabではクリップボードには送られずファイルに保存されることです。
また、先にもふれたようにPrintScreenキーをSnapCrabに割り当てると、普通ならクリップボードに送られるはずの画像がSnapCrabで取得されるので若干の注意が必要です。
ディスカッション
ピンバック & トラックバック一覧
[…] yaruzou.net | SnapCrabで指定した部分のスクリーンショットを自動保存 […]